強化の仕組み

強化子(ご褒美)が見つかったら次は強化の仕組み作りです。

正しい強化の仕組み作りは、好ましい行動をしたらご褒美がもらえるという仕組みを覚えてもらうことです。これはとっても大切なので初めが肝心!間違えた対応をしてしまうと間違えた強化の仕組みが出来上がってしまいます!

そして強化の仕組みが上手くいくと子どもとの関係性も良くなっていきます。初回の療育では強化子が見つかったらすぐにこの強化の仕組みを教えていきます。この仕組みを子どもたちが理解できて初めて、療育のプログラムを導入していけるのです。

それでは、手元に強化子を準備してください。
ここではAちゃんという子どもを例にお話していきます。

Aちゃんは中々イスに座ってくれません。
そこでイスに座るという行動を強化していきます。

①Aちゃんの注目をしっかり得る。
②「イスに座って」と指示を出す。
③Aちゃんがすぐに(ここ大事!)座った。
④その瞬間すぐに(1秒以内)強化子をAちゃんに渡す。
⑤強化子を渡すと同時に「上手に座れたね!」「すごいね!」など言葉で具体的に褒める。

この①〜⑤を連続して数回繰り返します。
そうすると座るといいことが起こるのでAちゃんはイスに座ってくれることが増えます。好ましい行動が増えます。強化されていきます。

ただ相手は子どもなので、③のようになるとは限りません。
やだーと逃げるかもしれないし、
聞こえないふりをするかもしれないし、
中々好ましい行動をしてくれない場合があります。

その場合はプロンプト(手助け)を入れ、エラーを起こさずに成功体験を促します。

①Aちゃんの注目をしっかり得る。
②「イスに座って」と指示を出す。
③Aちゃんがすぐに(指示を出して1秒で)座らなかった。
すぐに(ここ大事!)誘導してイスに座らせる。これがプロンプトです。
⑤その瞬間すぐに(1秒以内)強化子をAちゃんに渡す。
⑥強化子を渡すと同時に「上手に座れたね!」「すごいね!」など言葉で具体的に褒める。

ここでのポイントは、③で座らなかった時に何度も「イスに座って」と指示を繰り替えしてはいけません。また少し待ってみたら座るかもと出来るまで待つのもいけません。このことについてはまた別の機会に詳しくお話しています。

プロンプトをいれエラーレスで成功体験を促しご褒美をもらえる機会を作ることが大切です。

新人セラピストやペアトレを始めたばかりの親御さんはここでつまづく人が多いので難しいのですが、意識してやってみてください。センスのある方はすんなりと出来る場合もあります。

強化子についての確認とポイント

■強化子は子どもにとって興味のあるもの
■強化子を与える機会を増やす(成功体験の機会を作る)
■強化子の頻度を変えていく
■強化子は多すぎず、少なすぎず
■具体的に伝えてほめる(強化する)

このポイントを抑えながら強化の仕組みの練習をしてみてくださいね。